こんにちは、ももえ丼です。
当ブログに訪れていただきありがとうございます。
今日は農作物に被害を与える植物についてお話ししたいと思います。
様々な植物がありますが、今日取り上げたいのは・・・それは、「アサガオ」と「ホオズキ」です!
(漢字では、朝顔、鬼灯と書きますが・・・)
この名前を聞くと意外と思われる方もおられるかと思います。
私も農業法人の理事になるまでは、このことは全く知りませんでした。
農業法人では休耕田で大豆も育てているのですが、先輩のおじさま方から生えているのを見つけたらすぐに駆除しないと面倒になると教えてもらい、はじめて知りました。
以下、「アサガオ」と「ホオズキ」について、お話ししたいと思います。
「アサガオ」について
結論から言うと、このアサガオは皆さんがよく知っているアサガオとは違うアサガオなのです。
皆さんがよく知るアサガオは、学校で育てていたと言う方やご家庭で育てているという方もおられるかもしれませんね。
実はこのアサガオは外来種のアサガオで、「帰化アサガオ」とも言われています。
私の地域では、下の写真のような赤い花のアサガオが多く咲いています。道路端にも結構生えています。
青い花の帰化アサガオもありますが、私の地域では見かけません。(私が分かっていないだけかもしれませんが・・・)
原産地は熱帯アメリカで、つる性で気温が高いほど生育が旺盛になるようです。
おまけに温暖化によって、分布域の拡大や生育量が増えることが予想されているようですよ。
そして、なんと! サツマイモの仲間だそうです。
輸入された飼料に種子が混入して日本に入り、運搬中の車から落ちたり、肥料として使用する牛糞等に含まれて各地に広がったと考えられているようです。
花が咲いたら直ちに防除をして、種子を作らせないようにすることが大事みたいです。
そしてこれが大豆畑に入り込むと、 つるが大豆にまきつくので、防除は大変困難になるそうです。つる性なのでつるが伸びてどんどん増殖していき、おまけに繁殖力が強いので作物や地面を覆い尽くして、他の作物の生育場所を奪ったり、農作物に絡みついたつるが、機械による収穫作業の妨げにもなります
アサガオに限らず、つる性のものは刈ったり、取り除くのが本当に大変です。おまけに成長も早い。
いかに初期のうちにこまめに防除するかが大事になってくると思います。
手遅れになったらどうなってしまうか、防除の方法(除草剤について)、その他生態等に関心のある方は「帰化アサガオ」で検索したら沢山情報が出てきますので、詳しくはそちらも参考に見てみてください。
「ホオズキ」について
ホオズキと言えば、袋状の赤い実(実際はガクらしいですが)のものや食用のものを思い浮かべる方が多いと思います。
それらとは違い、これも外来種のホオズキです。名前は「ヒロハフウリンホオズキ」と言うそうです。
なお、このホオズキの原産地も熱帯アメリカだそうですよ。
ホオズキの名の通りホオズキに似た実を付けますが、皆さんがよく知っているホオズキと違って赤くはなりません。さらにこのホウズキは既に全国に分布しているようです。
成長すると背丈が1m位になり、大豆の成長の妨げになります。
おまけに春から夏にかけて発芽し、花を咲かせて種子を落とします。そして抜いても抜いても出てくるいう強敵だそうです。
下の写真が「ヒロハフウリンホウズキ」です。
このホウズキについても、防除の方法(除草剤について)、その他生態等に関心のある方は「ヒロハフウリンホウズキ」で検索したら沢山情報が出てきますので、詳しくはそちらも参考に見てみてください。
最後に
当農業法人では、これらの防除を進めていますが、実際多いところはどうやろうかと考えている所もあります。
外来種については生き物もそうですが、面倒なものが多い印象を非常に受けます。他にも生態系に影響を与え得る外来植物(生物)は数多くありますよね。メディア等でも取り上げられて見られた方もおられると思います。なお、草刈りが面倒な外来種もありますので、いずれ紹介していきたいと思います。
これから、農業をやってみようと思われる方、もしくは農業を始められたばかりの方ががおられましたら、身近に意外なそして面倒な外来種があることを知ってもらえる機会になったなら幸いです。
外来種全般に言えることですが、侵入初期の防除が大切ですので、見つけたらすぐに防除して被害を食い止めるように、そして分布域を増やさないようにこまめに手を加えていく必要があると思います。
追伸
来月大豆の収穫を予定しています。
ブログ執筆現在の畑の状態は、下の写真のような感じです。(一例です。)
大豆の収穫についても、またお届けしたいと思います。
最後まで、お読みくださいましてありがとうございました。
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